コストコで買ったワイン!“南アフリカ コーヒーピノタージュ”

最近、以前よく飲んでいた箱入り『MAN』ワインではなく、色々なボトル入りのワインを購入しているんですけど、ちょっと面白いワインに出会ったのでご紹介したいと思います。

coffee pinotage

Van Loveren(南アフリカ産) THE COFFEE POT ピノタージュ 2019 750ml 998円(税込・2021年4月)
コストコオンライン価格:1,198円(税込・2021年5月)

コーヒー好きの人がこれを目にしたら、間違いなく足を止めるんじゃない? と思う『THE COFFEE POT』という商品名(笑)。コーヒー豆からワインが滴っているラベルも、かなりインパクトがありますよね〜。

しかも、このワインはほぼ南アフリカでのみ栽培されている珍しいブドウ種『ピノタージュ』で作られたものなんですよ。醸造過程でコーヒーのフレーバーが付くので、コーヒーピノタージュと呼ばれているワインになります。

実際に飲んでみると、香りは甘めだけれど奥にしっかりとコーヒーの香りがするワインで、開栓直後はかなりの不味さでしたが(苦笑)、翌日からは普通に飲める味に変化しました。

正直、初日は失敗したーと思いましたよ(笑)。

でも不思議とクセになる味で、今はまた買ってもいいかなーなんて思っています。

商品について

coffee&wine logo

元々ワインは、赤ワインならカベルネソーヴィニヨンやメルローが好みなので、『ピノタージュ』を買ったのは今回が恐らく初めて(過去に買ったセットものに入っていたかもですが・笑)。

あまり普段耳にしない『ピノタージュ』ってどんなフドウなんだろう? とざっくり調べてみたので、簡単にまとめておきます。

ピノタージュって?

pinotage

出典:https://www.pinotage.co.za/

『ピノタージュ』は、1925年、南アフリカのステレンボッシュ大学教授だったアブラハム・アイザック・ペロード氏が、『ピノノワール』と『エルミタージュ(=サンソー)』を交配させて造った品種だと言われています。

当時ペロード教授は、ケープタウン政府の依頼でブドウ品種の偵察、及びブドウ栽培を研究していました。その一環として『ピノノワール』と『エルミタージュ』を交配させたタネを大学の庭に植えたのが、1925年のこと。

ところが1927年には、ステレンボッシュ大学を辞めて『KWV=南アフリカブドウ栽培協同組合』に参加。そのため、交配させた木の成長を確認しないままの状態でした。

その後、その木の苗木をチャーリー・ニーハウス氏が発見してエンゼルバーグ農業専門学校に移動、CJセロン教授がその苗木を大切に育て、1935年ペロード氏に成長した苗木を見せたことから『ピノタージュ』が誕生しました。

実に『ピノタージュ』と命名するまでに、およそ10年の歳月がかかっているわけです。そして、1941年に最初のワインが造られ、本格的な植樹がスタートしました。

1961年には、初めてボトリングされてラベルが貼られデビューしたわけですが、1970年代になると「醸造中に発生するアセトンのような香りが不快」「除光液のような香り」などと批評され、生産者が激減。一握りの栽培者のみが生産を続けることになります。

そして、1980年代になるとワインの選定会で再び脚光を浴び、1990年代にはアパルトヘイトが終了して世界への輸出がスタート。『ピノタージュ』品種を作り続けていた生産者は大きな成功を収めることになります。

wine pinotage

日本では、さほどメジャーではない『ピノタージュ』ワインですが、現在では世界では認められた品種の一つとなっています。

ちなみに、コストコには入荷していませんが、『MAN』ワインにもピノタージュワインがあるんですよ。

コーヒーピノタージュの味

glass wine

『コーヒーピノタージュ』の1番の特徴は、やはりコーヒーの香りでしょう。焙煎されたコーヒーの渋めの香りとバニラの甘い香り、更にベリー系の甘い香りもします。価格の割には、いい香りだなーという印象。

でも!

味はかなり個性的で、酸味が強めでスモーキー(苦笑)。好き嫌いが分かれる味じゃないかと思います。

実際に、最初のひと口目で「え? 何この味?」って思いましたから〜(笑)。でも、次の日に飲んでみると、若干味に変化が出ていて飲みやすくなっていたんですよ。更にその次の日は、もっとまろやかさが出て飲みやすくなっていました!

渋さと酸味と甘さがしっかりと感じられる味、すごく面白いワインです(笑)。

どのメーカーの『コーヒーピノタージュ』も同じように味が変化するかと言うと、そうではない気がしますが、少なくてもコストコで買える『コーヒーピノタージュ』は、日を追うごとにおいしくなるのは間違いないと思います!

まとめ

恐らくコストコオリジナルの『THE COFFEE POT』は、珍しい南アフリカのピノタージュ品種で造られたワイン、独特のコーヒーフレーバーと渋みや酸味が楽しめるワインです。

コストコオンラインでは以下のような説明がありました。

ピノタージュのブドウは夜に収穫され、セラーで優しく砕かれ、フリーランジュースが1週間ほど肌に落ち着いてから色を抽出します。次に、ジュースは特別にトーストしたオークのステーブで発酵プロセスを続け、ワインに独特のコーヒーの香りを与えます。発酵が完了したら、ワインをさらに6か月熟成させ、さらに3か月間タンクで静置してから、瓶詰めします。ピノタージュはユニークなブドウ品種で、南アフリカだけのものです。柔らかく滑らかなワインで、プラム、ラズベリー、ローストコーヒー豆、軽いバニラスパイスの風味があります。

合わせる料理としては、カレーやシチューの煮込み料理やバーベキューなど、しっかりと肉が味わえるものが相性良さげでおすすめ。と言いつつ、私はデイリーワインとして、どんな料理でも気にせず合わせて飲みましたけどね(笑)。

とにかく、初めての『ピノタージュ』を味わうワインとしてはおすすめできるので、気になる人は是非チャレンジしてみてください。

おすすめ度: