今までコストコの商品を色々購入してきましたが、
「このマークって何だろう?」
と思うことが度々ありました。今でこそ、パッと見ただけで何のマークかわかるものも増えましたが、意識していなかった頃はサッパリでした(笑)。
ということで、今日は今までご紹介してきた商品に付いていた『認定マーク』をはじめ、主要どころを一覧にまとめてみることに。
コストコで(コストコでなくても)買い物するときの参考にしてくださいね!
オーガニック認証マーク
1. USDA
米国農務省の基準をクリアした有機規格合格製品にのみ付けられるマーク。加工品については、原材料の95%以上がオーガニック認証を受けたものでないと付けられません。農務省管轄ということで、農作物や食料品限定のオーガニック認証マークとなります。
コストコの商品でよく見るマークですね。これがパッケージに付いているとオーガニック商品の証です。
2. Soil Association Certification
日本ではあまりメジャーではないけれど、イギリスを代表するオーガニック認証機関『ソイル アソシエーション』の認定マーク。食品だけでなく様々なものの認証を行っていて、特に動物福祉に関してはEUの基準よりも厳しいようです。歴史も古く、設立は1946年。EUオーガニックの基準作りにも参加しています。
コストコ商品で見かけたことはありませんが(私は)、厳しい基準があるようなので、このマークが付いていると安心できます。
3. 有機JAS
この認証は、みなさんよくご存知の日本農林水産省の有機規格。作物を育てる2年前から土壌管理がされているかなど、様々な点で基準をクリアしていないと付けられないマークです。農産物・加工食品・飼料及び畜産物農作物限定で認定されます。
海外からの輸入製品にもこのマークが付いているものを見かけますが、それは日本政府がJAS規格と同等水準であると認めた有機認証機関の認定を受けたものだからです。
カークランドシグネチャー商品にも付いていますよ。
4. EUオーガニック
EUで生産されたオーガニック製品(農産物)に付けられるマーク。欧州旗の象徴でもある12個の星と、自然や調和の取れた発展の象徴である葉っぱが組み合わせられた「ユーロリーフ」が目印。他国同様、製品の原材料95%以上がオーガニックのものにしか付けられません。
このマークもコストコではよく見かけますね。さりげなくパッケージの端に付いていることが多いです。
5. COR
カナダのオーガニック認証。こちらも95%以上有機素材を含んだ製品にのみ付けられるマークです。COR(Canada Organic Regime)の独自基準を満たさなければいけません。
カナダの認証マークもよくコストコで見かけますね。日本のコストコには、それだけアメリカとカナダの製品が多く入っているということでしょうか。
6. CCPB
イタリア農業食料森林省が管轄するオーガニック認証マーク。食品だけでなく、洗剤や化粧品などの認証も行っています(化粧品の場合、ロゴ下部の英字がCOSMETICに変わります)。
このマークもコストコでは見かけないかと思いますが、審査が厳しいことで有名なイタリアの認証機関です。日本の有機JAS認証を取得し、JASマークと一緒に付いている場合が多いです。
コストコで人気のオーガニックパスタにも、このマークが付いていますよ。
7. BIO
ドイツのオーガニック認証マーク。EUの規則に準じた農産物と家畜に付けることができます。他国同様、こちらも加工品に関しては原材料の95%がオーガニック認証を受けたものに限られます。
コストコで見たことあるようなないような・・・? でも、ドイツのもう一つの有機認証『kiwaBCS』なら付いている商品があります。
8. AB
フランス農務省の基準をクリアしたオーガニック認証マーク。最低3年間は有機農法で作っていることなど、基準は厳しめ。
原産国がフランスの商品でも、このマークが入っているものはあまり見かけませんね。日本ではイタリアのCCPBと同じくJASマークと一緒に付いた『ECOCERT(エコサート)』マークが多いです。
エコサートは、農産物をはじめ加工食品・畜産物・化粧品・コットンなどの有機認証を行っています。
このマークは、フランス産ジャムに付いていました。
コーシャ認証マーク
コストコ食品を購入するようになって、初めて知ったコーシャ(コシェル)認証。ユダヤ教適正食事規定認定製品の証として記されるマークです。つまり、ユダヤ教徒が食べてもよいとされる食品であるということ。オーガニック同様、様々な認証機関があります。
1. スターK
数あるコーシャ認証の中でも、権威のある認定機関のひとつ。他のコーシャ認証もそうですが、コーシャ認証がついた商品は、厳正な審査に合格した『高品質なもの』として認識されることが多いのも、この認証の特徴です。
スターKマークは、コストコで人気の韓国のりやエクストラバージンオリーブオイルに付いていますよ。
2. OU
OU(Orthodox Union)は、1898年に設立されたコーシャ認定機関。KLBD・OK(サークルKマーク)というコーシャ認証機関と並ぶ、トップスリー認定機関のひとつです。飲料や調味料など、様々な食料品に付いています。
コストコの商品の多くに付いているマーク。これと同じく、OU-Dマークもよく見かけますね。Dが付くかどうかは、乳製品が入っているかどうかの違い。入っているものには、『-D』が付きます。
ヴィーガン認証マーク
ヴィーガンは、みなさんご存知のように絶対・純粋菜食主義者のこと。ベジタリアンとは違い、卵や乳製品も口にせず、食用肉だけでなく革製品なども一切使用しない人達のことをいいます。そんな厳格なヴィーガンの人が口にできる商品に付くのが、このヴィーガン認証マーク。原材料を細かくチェックしなくても、この商品は大丈夫ですよという目印になっています。
Vegan Society
1944年に設立した、イギリスのヴィーガン認証機関。動物由来原料不使用の商品に付けられるマークです。
あまり見かけないマークですが、カークランドシグネチャーのチョコレートに付いていました。
American Vegetarian Association
このマークは、パイ菓子に付いていました。
European Vegetarian union
1996年に設立した欧州ベジタリアン連合。スイスを拠点とし、菜食主義及び菜食主義の分野で活躍する多くの組織の統括組織。マークには、ヴィーガン用とベジタリアン用があります。
このマークは、スペイン産クスクスに付いていました。
グルテンフリー認証マーク
その名の通り、グルテンが入っていない商品に付けられるマークです。小麦アレルギーの人には必須のマークですね。
GFCO
アメリカのグルテンフリー認定機関。2種類の試験方法を使用して検査、クリアしたものだけに付けられる認定マークです。
このマークもコストコ商品でよく見かけますね。小麦アレルギーの人だけでなく、ダイエットをしている人の目安にもなります。
NON GMO 認証マーク
NON GMO Project
アメリカの遺伝子組み換え商品を回避する唯一の独立検証機関。認定された非遺伝子組み換え商品にのみ付けられるマークです。
このマークもよーくコストコ商品で見かけます。日本の商品にも非遺伝子組み換え商品は多いのですが、GMOという言葉自体が浸透していないため、原材料表示に一括で『非遺伝子組み替えでない』と記入されているようです。でも、やはりマーク付きはわかりやすくて良い気がするんですけどね〜。
原産地呼称保護制度マーク
EU法が規定する、伝統や地域に根ざした特有の食品などの品質認証のために制定された制度のこと。ワインやチーズや果物など、様々なものがこの制度で守られています。
AOP=PDO=DOP
EU原産地呼称保護制度のマーク。このマークが付いていると、いわゆる偽物ではない証。
ちなみに、英語表記のPDOマークはこちら。
でもって、イタリア語表記のDOPマークがこちら。
さらに、日本の同等マークはこちら。
コストコ商品の中では、比較的オリーブオイルやチーズでよく見かけるマークですよ。
保護指定地域表示認定マーク
IGP
限られた地域内(管理された地域内)で、認められた生産者により作られたものに与えられる認証のこと。イタリアの品質保証マークの一つで、特産品に付けられるマークです。
先に紹介したDDPマークよりも、もっと広範囲な地域の特産品認証マークとなります。
滅多に見かけませんが、以前購入した『ポルケッタ』に付いていました。
その他:購入時の目安
オーガニックやヴィーガンなど、食品に関する認定マークは購入時にどんなものなのかがわかるものですが、他にも安心して購入するための手法や規格があります。
コストコ商品でよく取得されているものをピックアップしておきます。
1. ISO(アイエスオー)
ISOは、国際標準化機構(International Organization for Standardization)=世界の標準を定める団体(非営利法人)のこと。いわゆる国際規格のことで、様々なマネジメントシステムの認証を行っています。
食品に関しては『ISO22000』と呼ばれる食品安全マネジメントシステムがあります。これはHACCP(ハサップ)をベースにした規格で、多くの食品製造会社が取得しています。
2. HACCP(ハサップ)
Hazard Analysis and Critical Control Pointの略称。食品製造において、安全性を確保するための国際的管理手法のこと。つまり、食品に対する衛生管理の国際基準です。
実はこのHACCPは、2018年国会で義務化が決定しているので、今後2021度6月までには全ての企業がHACCPに沿った衛生管理を実施することになります。
まとめ
こうして書き出すと、本当に色々な認証マークがあるなぁと実感。それに第三者認定機関の多いこと(笑)!!
消費者として今までさほど気にしていなかったマークですが、今後はもっと意識してチェックしてみようという気になりました。
やはり、日々口にするものは特に安心できるものがベストですからね。そのための企業努力もすごいなと思うので、認定マークを目安に、努力をしている企業の商品をなるべく買うというのも良いなと。
ところで、今後は日本でもコーシャ認証マークが付いた商品が増えてくる気がするのですが、みなさんどう思われますか?
有機JASだけでなく、色々な認証マークで簡単に商品内容を確認できると、消費者としては楽ですよね。もしかしたら、日本の商品も今以上に色々なマークが付くように、少しずつ変わっていくのかも知れませんね。
以上、認定マークのご紹介でした!
他にも認定ではなく、ちょっとしたお知らせマークのようなものがありますが、それはまた別の機会に。