コストコベーカリーに新商品!“La Toque Cuivrée(ラ・トーク・キュイーヴリ) カヌレ・ド・ボルドー”

昨日の2月3回目のコストコショッピングで買ったばかりの『カヌレ・ド・ボルドー』、一体どんな味なのか気になったので早速食べてみました!

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La Toque Cuivrée(ラ・トーク・キュイーヴリ) カヌレ・ド・ボルドー 24個(60g×6個×4パック) 1,798円(税込・2021年2月)
コストコオンライン価格:1,998円(税込・2021年5月)

日本で話題になったのは、かれこれ25年ほど前の1995年。当時は街のケーキショップでもよく見かけるほど流行っていました。現在作るショップは限られてはいますが、それでも根強い人気がある焼き菓子です。

私が初めてカヌレを食べた時、なんだかぷにぷにしていて味があまりしない。

そんなイマイチな印象を持ってしまったので、その後何度か食べていますが、残念ながら過去に1度も『おいしいと思えるカヌレ』に出会ったことはありません。

今回、24個も入っているし果たして食べられるんだろうか? と思ったけれど、コストコが輸入した商品という信頼と、久しぶりに食べてみたいという気持ちが合わさり購入となりました。

実際に食べてみると、ビックリするくらいおいしかった!! 本場ボルドーのカヌレって、こんなにおいしいものだったんですね〜。

商品について

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まずは、この『カヌレ・ド・ボルドー』を製造している La Toque Cuivrée(ラ・トーク・キュイーヴリ)について。*フランス語は全くダメなので、発音やカタカナ表記が合っているかどうかはイマイチ自信がないのですが、大体こんな感じということで(苦笑)。

La Toque Cuivrée は、1980年代に創業した『カヌレ・ド・ボルドー』の専門店*。ボルドーでは知らない人はもちろんいない超有名店です(もう一つ baillardran という有名店もあるらしい)。

ボルドー市内にテイクアウトのショップをいくつも運営し、いつも多くの観光客で行列ができるほどの人気店。その理由は味だけでなく価格。例えば、カヌレ1個が通常 300円なら120円くらいで販売している感じなのです。

それだけ安ければ、行っちゃいますよね〜(笑)。

*1999年に Bernard Lussaut 氏が経営する Aquitaine Spécialités 社(アキテーヌスペシャリテ社=卸売業者向け製品製造会社)の個人消費者向けファクトリーアウトレットとしてオープン。後の2018年に、正式にLA TOQUE CUIVRÉE SAINTPROJET 社となり、本格的に店舗展開をスタートしました。元々がアウトレットなので、アウトレット価格のまま高品質なカヌレを販売しているようです(2021年2月18日追記)。

Bordeaux

出典:https://www.la-toque-cuivree.fr/

『カヌレ・ド・ボルドー』は、牛乳・卵・卵黄・砂糖・バター・ラム酒・バニラというシンプルな素材を、カヌレの元々の意味である『溝つき』のカヌレ型に『蜜蝋』を塗って焼かれた焼き菓子のことです。

その歴史は古く、17世紀〜18世紀頃には既に存在し修道院で焼かれていたようです。ボルドーのワインは卵白を使って清澄化されるので、その余った卵黄を無駄にしないために作られるようになったんだとか。

ところが、1790年に聖職者民事基本法による修道団体の廃止に伴い、修道院が閉鎖されたためカヌレ製造も中止。1900年代まで地元の小さなショップでしか作られることはなかったようです。その後、専門家によってレシピが改良されて再び作られるようになり、今ではボルドーを代表するお菓子となっています。

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それにしても、結構な大きさがありますよね〜(笑)。サイズはおよそ、直径 4.5cm・高さ 5cm ほどあります。

今回購入した『カヌレ・ド・ボルドー』は、防腐剤など余計なものを入れずに伝統的なレシピで製造されていますが、『蜜蝋』は使用されていません。

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テカテカ度合いが、まさにカヌレらしい!

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食べる時は、220℃に予熱したオーブンで5〜10分ほど焼き粗熱を取ります。そうすることで、サクッとした食感が取り戻せるようです。但し、時間が経つとしっとりとしてしまうので、冷めたら早々に食べる方が良さそうです。

開封後の注意点は、残ったカヌレを必ず冷蔵庫に保管して2日以内に消費すること! 食べ忘れがないようにしたいですね。また、ラム酒が入っているのでお子さん向けのものでもありません。

 

原材料

砂糖・小麦粉・ラム酒・クリーミングパウダー(ホエイ・植物油脂・乳たんぱく・脱脂粉乳・全卵粉)/香料

賞味期限

購入したもので、2021年2月26日まで

 

どんな味?

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もうね〜、ラム酒が効いていて

 

すごくおいしい!!

 

オーブンで焼いても、オーブントースターで焼いても表面は大してサクッとはしなかったけれど、底部分は焦げたキャラメルのように硬くなってカリカリ。それがまたおいしかった(笑)!

そして、肝心のカヌレ特有の中身は・・・

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すごくしっとりとしています。

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もちっとさが伝わるでしょうか?

まるでお団子? と思ってしまうほど、弾力があってもちもちです。そしてラム酒風味と鼻に抜けるバニラの香りが何とも絶妙なんですよ! 全体的な香りは、甘くて香ばしいといった感じです。

この『カヌレ・ド・ボルドー』は、マジでおいしいと思います。生まれて初めてカヌレをおいしいと思いましたよー。

家族にも食べてもらいましたが、味にうるさい息子も文句なく食べ「おいしいね」と言っていたので、間違いないはず(笑)。サイズがビッグで少しボリュームはありますが、あっという間に食べてしまうほどの味でした。

まとめ

コストコに新登場した本場フランスボルドーの伝統菓子『カヌレ・ド・ボルドー』は、カヌレらしい香ばしさと味、そして食感が楽しめるおいしいものでした。

今まで食べてきたカヌレは何だったの? と思ってしまうほど、この『カヌレ・ド・ボルドー』はおいしいです。

ただ、冷凍後に解凍されて販売されているので、賞味期限が短い点はネックかな〜。また若干オーブンで焼いた後のカリッとさが弱めなので、フランスでカヌレを食べたことがある人はちょっと違うと思うかも知れません。

それでもおいしいことは間違いなく、この価格でこの味なら恐らく満足できると思います。私は大満足です(笑)!

ちなみに、賞味期限までに食べ切れないと思いパックごと冷凍してみることにしたので、後日追記でどうだったかご報告したいと思います。

とにかく、私個人のカヌレのイメージをガラッと変えた『カヌレ・ド・ボルドー』、気になる人はぜひ1度食べてみてください。おすすめです。

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