コストコで買った“ギリシャ産 Feta(フェタチーズ)”でサガナキを作ってみた!

先日買った『フェタチーズ』を、早速食べてみました!

feta

ROUSSAS オーガニックフェタ 300g( 30g×10個) 858円(税込・2021年6月)

以前コストコのベーカリー『セイボリーデニッシュ』にも使われていたし、過去に何度か食べたこともあるので、どんなチーズなのかは知っていましたが、今回久しぶりに食べてみて改めておいしいチーズだなーと思いました。

少し硬めの食感でポロポロと崩れるところ、濃厚な後味に羊のミルクらしい風味と酸味が感じられる点は、紛れもなく『フェタチーズ』(笑)。

フレッシュチーズにしては塩気が強く、それがまたいい! どこか長期熟成と似た味わいのあるチーズだと思います。

商品について

a lot of feta

何はともあれ、『フェタチーズ』について簡単に。

『フェタチーズ』はギリシャ生まれのチーズで、現存する世界最古のチーズと言われています。過去にはギリシャ以外の国で作られていたこともありますが、現在は PDO認証(2002年に取得・他国製造が禁止されたのは 2007年)により、ギリシャで生産されたものだけが『フェタ』と称することができます。

昔からギリシャの家庭で作られていたフレッシュなチーズであまり日持ちがしないため、作り立てをそのまま食べた後は塩漬けにして保存するのが定番だったようです。そんなこともあり、『フェタチーズ』は他のチーズよりも塩気が強いもの=好みの塩加減になるよう牛乳や塩水に浸けて塩抜きするもの、と言われてきました。

ところが、最近ではそのまま食べられるように作られたものがほとんど、わざわざ塩抜きをする必要はないようです。

feta9

製造している ROUSSAS(ルーサス)は、1952年の創業時から、ずっと『フェタチーズ』の生産を行なっているギリシャの会社です。コストコでは、以前から取り扱いのあるメーカーですね。

チーズ製造のレシピは代々秘密のレシピとして受け継がれ、こだわりのあるリアルフェタチーズだけを製造。現在商品には、PDO認証を取得した様々な『フェタチーズ』と山羊や羊乳を使ったチーズが揃っています。

feta open

今回購入した『フェタチーズ』はオーガニックのもの、『EUオーガニック』や『有機 JAS』マークが付いています。

feta size

チーズは 8cm×3.5cm ほどと小さめで、食べ使い切りやすいサイズとなっています。

fork feta

こうしてフォークを入れると、『フェタチーズ』の特徴がよくわかります。ポロポロと崩れるように割れ、まるで柔らかい蝋のような感じでもあります。

 

原材料

有機めん羊乳・海塩

賞味期限

2021年12月2日

 

ちなみに、原料に使用されている『めん羊乳=綿羊』というのは、食肉として育てられた羊ではなく、主に羊毛のために家畜されている羊のことです。

どんな味?

それなりに塩気が強く、

 

おいしーーい!

 

臭みもほとんどなく、濃厚な味。どこかレモンのような風味もあってフレッシュ感満載です。ほんのひとかけ食べただけでも、十分おいしさがわかる味。

食感はカッテージチーズを硬くしたような感じだけれど、味はあっさりと言うよりしっかりめ。食べ終わった後の余韻は、普段食べ慣れている生乳製チーズとは違った味わいがあり、もしかしたら好みがわかれる味かも知れません。

早速ミートボールのトッピングに使ってみたら、家族は「おいしい」と食べていましたが、チーズだけでは沢山食べられないかもという意見もありました。

サガナキって?

そのまま食べられないなら、手を加えようじゃないか!

ということで、折角のギリシャ産チーズですからね〜、ギリシャでよく食べられている『Saganaki(サガナキ)』を作ってみることにしました(笑)。

サガナキは一般的には、『海老のサガナキ』『ムール貝のサガナキ』など、何か他の食材とチーズを合わせて調理したトマトソースベースのオーブン料理を指すことも多いのですが、本来はチーズのフライを指します。

本場で使用されるチーズは、『フェタチーズ』だけでなく『グラビエラ』『カセリ』など色々あるようですが、今回使うのはもちろん『フェタチーズ』(笑)!

with flower

作り方は簡単、フェタチーズを卵に浸して小麦粉をまぶしつけ、油を多めに入れたフライパンで揚げ焼きにするだけ!

今回はカリッとしたクラストにするため卵を使っていますが、小麦粉をまぶすだけでもOKです。

in oil

全体に、しっかりと焦げ目が付けば完成! 揚げ焼き時間は、両面をそれぞれ 1分〜1分半ほど。『フェタチーズ』はすぐに溶け出すことがほぼないので、扱いやすいですよ。

with lemon

食べる時は、レモンを絞ったり胡椒をかけたりお好みで。

cut feta

『フェタチーズ』が元々薄いので、火を通すとこんな風にとろりとなってしまいましたが、厚めにカットしたものを使うと、もっとフェタらしい食感が楽しめると思います。

cut feta2

とにかく、塩気が強いけれど病みつきになる味ですよ、これは(笑)。レモンをたっぷり絞ると最高でした!

まとめ

コストコで販売されているオーガニックの『フェタチーズ』は、ギリシャの伝統あるチーズが個包装になった商品です。

開封するとカビが生えやすいフレッシュチーズですが、真空パックになっているので食べたい時に食べたい分だけ取り出せばOK。保存もしやすく、すごく便利だと思います。

ちなみに、日本にギリシャ産のチーズが直輸入されるようになったのは、EU統合後の比較的最近のこと。それまではギリシャに冷蔵輸送技術がなかったため、主にヨーロッパを中心に食べられていたようです。

え、でもフェタチーズをそれよりも前に食べたことあるよ!

そうです、ありました。でもそれはギリシャ産ではなくフランスやデンマークやドイツ産など。しかも羊乳ではなく牛乳から作られたものもあったんですよー!!

今では輸入食材を扱うショップなどでも『フェタチーズ』を見かけるようになりましたが、ギリシャでしか生産できない貴重なチーズであることは間違いありません。

そんな遠くの地で作られたチーズを、コストコで手軽に買えるのは本当に有難い。みなさんも是非食べてみてください。恐らくゴルゴンゾーラチーズのように、好き嫌い(食べられるか食べられないか)が真っ二つに割れることはないと思います(笑)。

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