熱々チーズがたまらない!“RICHESMONTS(リシュモン) タルティフレット”

少し前のこと、コストコのメルマガで気になるチーズが紹介されていました。

リシュモンタルティフレット

RICHESMONTS(リシュモン) タルティフレット 450g(4〜6人分) 977円(税込・2020年3月)

あまり聞き慣れない言葉『タルティフレット』は、アルプスの山懐にあるサヴォア地方の伝統料理。と言っても、1980年代に誕生した、まだ比較的歴史の浅い料理のようです。

実際に作ってみたら、まぁこれでもか! というくらいハイカロリーな料理が出来上がりましたが、焼き立てを食べると幸せ気分に。

独りで食べるより、家族や友人と一緒にワイワイ楽しみながら食べたくなるような料理です。

そう言えば、サヴォア地方って『ラクレット』でも有名ですね!

タルティフレッって?

まずは、コストコ店頭の商品紹介から。

“タルティフレット”は、ルブロションチーズとじゃがいもと玉ねぎで作るフランス東部、サヴォワ地方の名物料理。日本では入手しにくいルブロションチーズの代わりにこちらを使えばサクサクに焼けた表皮にトロリとした内側と本格的な味を再現できます。

なるほど、チーズグラタンのようなものみたいですね。でも、サクサクに焼けた表皮って? どんな感じなんだろうと、この文章だけではピンと来なかったけれど、後で食べて納得しました(笑)。

そもそも『タルティフレット』というのは、コストコの説明でもあるように、本来『ルブロションチーズ』というウォッシュタイプでもあり、非加熱圧搾タイプ=セミハードでもあるチーズが使用されます。

 

ルブロションチーズ

13世紀頃に農民たちがいわゆる脱税のために、こっそり絞った2回目のミルクを使って作られたチーズ。語源は『再び搾る=ルブロシェ』。

 

このチーズは、無殺菌乳で作られるので、ミルクのやさしい風味が強く、クセはあまりない食べやすいチーズと言われています。

が、日本では滅多に見かけないチーズで、入手困難!! なので、味が似ている

 

 

など、溶けやすいチーズで代用することが多いようです。調べてみたら、日本では圧倒的にカマンベールで代用されているレシピが多かった。

要は、じゃがいもと玉ねぎにベジャメルソースではなく、チーズをかけたグラタンですね。

ちなみに『タルティフレット』が一躍有名になったのは、ルブロション労働組合が、チーズの売り上げを増やすために開発した料理『タルティフレット』を、スキーの聖地であるサヴォアで食べたスキー客の間で評判になったから、と言われています。

・・・おいしいものって、どこで誕生しても広がるんですね〜(笑)。

商品について

今回購入した『タルティフレット』は、リシュモンというメーカー製。

リシュモンは1973年にフランスで誕生。今では当たり前のように販売されている、スライスタイプのラクレットチーズを最初に商品化したメーカーとして有名です。確か、以前コストコでもラクレットが販売されていましたね。

では、中身をチェックしましょう。

タルティフレッド中身

パッケージの包みを開けると、ドーンとチーズが出てきます(笑)。サイズは直径15cmといったところ。

特にケースなどには入っていないので、家に持ち帰る時など、丁寧に扱う方が良さそうです。

タルティフレッド 断面

パッケージ背後に書いている作り方では、1L容量のグラタン皿使用で、1/2個を使うようです。

タルティフレッドフォーク

よく見ると、チーズ中央が少し柔らかくなっているのがわかりますね。

見た目が白カビチーズのようで、カマンベールチーズっぽい(笑)。香りも似ている気がします。でも、チーズ表面のカビはとても薄いですね〜!

この辺りが、本場のタルティフレットを再現するための工夫なのかな?

とにかく、家庭で気軽にタルティフレットを楽しむためのチーズということで、本場の味は知らなくても、きっとこんな味なんだと知ることができる有り難いチーズであることは間違いありません(笑)。

どんな味?

いよいよ、実際に作った『タルティフレット』のご紹介です。もちろん、初めて作るのでパッケージ記載の作り方を見ながらのスタートです!

作り方

1. じゃがいもは皮ごと鍋で柔らかくなるまで茹でる・・・今回は、皮ごとレンジで加熱。

2. じゃがいもの皮をむき、スライスする・・・レンジ加熱後、少し冷ましてから皮をむきカットしました。

3. フライパンでベーコン、無塩バター、玉ねぎの順に炒め、塩・白こしょうで調味する(お好みで白ワインを加える場合はここで加える)・・・まずはベーコン(つるしベーコン使用)をフライパンで炒め、

タル・ベーコン

次に無塩バターと粗みじん切りにした玉ねぎも加えて炒めました。

タル・バター炒めたベーコン&玉ねぎ

4. 3に2を加えさっと炒め、グラタン皿に入れる。・・・ここでじゃがいも投入。

タル・じゃがいも

5. タルティフレット用チーズは4等分に切りさらに横から上下に切り分け、4の上に並べる。

タルティフレッド チーズ並び

本来、全部チーズは表面を上にして焼くようですが、焦げがどんな風につくのか確認するため、半分を上下逆にしてみました。

6. 200℃に予熱したオーブンで約20分焼く。

タルティフレッド完成

 

焼けましたー!

 

タルティフレッド完成アップ

これ、どう見てもハイカロリー間違いなしですよね(笑)? チーズの油分がすごくないですか? もしかして、上下逆に焼いたからアワアワになったのかな(苦笑)?

まぁ、でも無事完成。

実食

タルティフレッド一口

 

おいしいよーー!

 

アツアツは本当においしい。チーズの表皮は、焦げてサクサク!! コストコの説明通りでした。

これがすごくおいしかったので、やはり焼く時は表皮を上にする方が良いですね。内側は溶けるだけで、ほとんど焦げていなかったし。

さて、肝心のチーズの味はカマンベール寄りで、若干ブルーチーズを彷彿させる味が感じられました。でも、それもほんの少し。基本的に、コクがあるクリーミーな味わいです。

みなさん、想像してみてください。

ホクホクのじゃがいもとバターのコク。ベーコンの塩気と旨味。玉ねぎの香ばしい甘味。それとチーズですよー! おいしいに決まっていますよね(笑)!

とは言え、クリームチーズ系・ブルーチーズ系が苦手な息子は、食べられるけど次は要らないと言っていたので、あくまでもカマンベールチーズなど白カビチーズが好きでないと食べ難い、好みが別れる味かも知れません。

そうそう、今回はパッケージの作り方を参考に作ってみましたが、HPではりんごやマッシュルームと合わせるレシピが紹介されていました。そちらもおいしそうでしたよ。

>>タルティフレット・アレンジレシピ

まとめ

想像以上にとても手軽に『タルティフレット』を作ることができるチーズで、本場の味を知らなくても「こんなにおいしいものなんだ」と知ることができる、とても便利な商品でした。

好みが別れる味ではあるものの、食べると体が温まり、思わず会話が弾むような料理なので、ホームパーティなどにもおすすめです。

ただ、ごはんのおかずというよりは、ワインなどの酒類のアテや前菜で食べたい感じの料理なので、メインとして食べるなら、パンやサラダと一緒にがベター。

いずれにせよ、じゃがいも&チーズたっぷりなので、量を食べればそれだけでお腹はパンパンになります(笑)。

チーズ好きな人はもちろん、本場のタルティフレットがどんなものなのか気になるという人も、ぜひ食べてみてください。このチーズは、恐らく単発入荷だと思うのでお早めにどうぞ。

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